ただの日本人がアフリカに学校を建てるまで
こんにちは。
西アフリカのセネガルで
学校建設プロジェクト実行中の森林です。
タイトルにもあるように、無事にセネガル政府から
学校建設に関しての許可がおりましたーーーーー!!!
目次
政府公認(公立)の学校を建てるメリット
- 政府からの補助金が出る⇒運営費にあてることが出来る
- 政府を巻き込んだ学校建設⇒より多くの人と問題意識を共有し教育改善に取り組むことが出来る
大きくはこの2つかなと思っています。
まず、学校建設において、僕が一番大事だなと思うことは
【その土地に本当に学校が必要なのか】
というのを、しっかり知る=リサーチすることだと思います。
もしかしたら、その地域は医療の方が必要かもしれないし、
井戸が必要かもしれないし、仕事が必要かもしれない。
などなど…
僕は、国際協力というのは、相手のニーズに合わせ
柔軟に対応していくことなんじゃないかなと思っています。
だから、いくら教育が重要だと思っていても、
現場目線で常に寄り添う姿勢が大事かなと。
セネガルで学校を建てるまでに僕がしたこと
まだ建ててないけど、とりあえずこれまでの事を書いていきますね(笑)
- 現地人パートナーを見つける
- 対象地域のリサーチ
- 村長さんへの挨拶
- 首都の学校の視察
- 村人を集めてミーティング
- キニアブール村にある唯一の学校の関係者とのミーティング
- 管轄の市役所の方々とのミーティング
- セネガル政府への申請⇒許可
このほかにも、現地パートナーとどのような学校を建てるのか、
費用はいくら必要なのか企画書を書いたり、
首都に行き机やイス、遊具などを見て回ったりと色々しましたが、
大まかに書くと上の9つです。
じゃあ1つ1つ説明していきますね!
① 現地パートナーを見つける

ここが1番大事で、難しいことなんじゃないかなと思ってます。
でも途上国でボランティアや支援、
ビジネスでも何かしらの活動をしていて
続けることが出来ている僕の知人は、
もれなく信頼できる現地のパートナーがいます。
ここの信頼関係を築くのって、すごく難しいことなので
続けることが出来てる人たちは本当に尊敬しますね。
ちなみに、僕はビジネスインターンシップで最初にセネガルに行った時に
「需要のある場所に学校を建てたいんだ」と話したところ、
「是非私の村にお願いします」と言われたことがキッカケで、
このプロジェクトが始まりました。
② 対象地域のリサーチ

「私の村にお願いします」と言われても、
僕はその村に一度も行ったことが
なかったので、一度日本に帰ったあと、
再びセネガルに行きキニアブール村を訪れました!
キニアブール村には、
教室不足の小学校(JICAが建てた)が1校あるのみで

幼稚園、中学、高校はありませんでした。
中高生は他の村まで通うことが出来ますが、
未就学の子どもたちでは難しいことから、
幼稚園を建てたいということでした。
現地人パートナーは必要と言ってるけど、
他の村人はどう思ってるのか分からないので、
僕はとりえず村に滞在して、村人に会うたびに
「この村に学校を建てたいんだけど、どう思う?」
ということを聞いてたのを覚えています(笑)
僕が感じた反応は、みんな教育の重要性を理解していて
子ども達に教育を受けさせてあげたいと
思っているんだな~という感じでした。
③ 村長さんへの挨拶

セネガルのお隣、マリという国で井戸建設を行った友人に
「まず村長さんに挨拶に行ったほうがいい」
というアドバイスをもらい早速行きました(笑)
村長さんは、
外国人で現地語も話せない僕を快く受け入れてくれて
学校建設に関しても、
すごく感謝の気持ちを表現して応援してくれました!
④ 首都の学校の視察

セネガルの首都のダカールには、幼稚園もたくさんあるので、
どのような授業が行われているのか、視察に行きました。
青年海外協力隊の方の協力を得て、
活動している幼稚園を見学させてもらいました。
初対面にも関わらず、協力して下さって感謝しかありません。

⑤ 村人を集めてミーティング

外国人が勝手に建てる学校ではなく、
現地の人たちと教育の重要性を共有し一緒につくっていきたかったので
村人を集めてミーティングをしました。
村人の前で英語でスピーチを行い、
僕がなんで学校を建設したいのかを話しました。

※スピーチ内容はこんな感じ↓
私には夢があります。
それは世界中の子ども達が幸せに暮らすことです。
なぜなら将来世界をつくっていくのは
子ども達だからです。その為に教育はとても重要だと思っています。
このキニアブール村でのプロジェクトはその為の一歩です。
ここから一緒にセネガル、そして世界を変えていきましょう。
現地パートナーや、
僕たちが設立した団体HOPE SQUAREメンバーも
それぞれ話し、その後はみんなでディスカッション。
具体的に学校の場所について話が出るなど、
みんな積極的に参加してくれて嬉しかったです。
その中でも一番うれしかったのは、女性の参加者もいたこと。

子育てや家事をしている女性の目線を大事にしたかったので、
こういう場に参加してくれたことは
本当に意味のあることだと感じています。
⑥ キニアブール村にある唯一の学校の関係者とのミーティング

私たちが建設している幼稚園は、村にある唯一の小学校の隣に建てます。

現状、村の多くの子ども達は小学校で初めて公用語であるフランス語に触れます。
言語の習得は、早ければ早いほど吸収率もあがると思いますし
小学校の先生方も、幼稚園が出来ることに賛成してくれたのでよかったです。
⑦ 管轄の市役所の方々とのミーティング

まず、
【今の僕たちがあるのは日本をはじめ、多くの国の支援のおかげです、ありがとう】
とすごく感謝していました。
だから次は僕たちがヘルプしますと。
そして建設を始める前に
政府に申請を出した方が良いというアドバイスをいただきました。
⑧ セネガル政府への申請、そして許可がおりる

どのような学校を建設するかなどの企画書を
現地パートナーが作成してくれてセネガル政府に申請をしました。
それが2019年3月。
そして返事がきたのが6月。
3か月かかりましたね(笑)
早い方なのかな?(笑)
とりあえず、ようやくここまできましたーーーー!!!!
学校を建てると言って、どうなってるの?
と僕の周りの方々は思ってるかもしれません(笑)
でも、諦めたわけでもなく、
やめるわけでもなく、
水面下では動き続けています!!
手をつけたプロジェクトは最後まで責任を持って実行します。
そして建てることで終わりではなく、
そこからが始まりなので、
僕は一生関わっていきたいと思っています。
まだまだ長い道のりになるとは思いますが、
どうぞあたたかく見守ってくれたら…
いや時には応援してくれたら嬉しいです!(笑)

世界中の子ども達が幸せを感じて生きられますように。
それでは最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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